在園保護者の方へ

咽頭結膜熱(プール熱)が流行しています。

大阪府からのお知らせを記載しますので、症状などにご注意ください。

 

 

                    記

令和5年第35週(8月28日から9月3日)の大阪府内における咽頭結膜熱の定点あたりの1週間に報告された患者報告数は「3.22」となり、警報レベルの「3」を超え、大きな流行となっています。
家庭での手洗いの習慣づけや、保育所、幼稚園、学校などでの感染予防を心がけてください。

※定点当たりの患者報告数とは
小児科定点医療機関からの総患者報告数を小児科定点医療機関数(約190)で割った数。
1週間に1つの小児科定点医療機関からどのくらいの報告があったかを表す数値で、感染症の流行状況を把握します。

咽頭結膜熱の流行状況グラフ

〇咽頭結膜熱とは
アデノウイルスによる感染で、潜伏期間は5から7日間です。ウイルスが口・鼻、のどの粘膜、目の結膜から入って感染します。飛沫感染、接触感染(手指・タオルの共用など)、便を介しての経口感染があります。
プールで子どもの間での流行が多いため、「プール熱」とも呼ばれていますが、プール以外でも感染します。

〇症状
・ 突然の発熱(38度から40度)、頭痛、倦怠感
・ のどの痛み、食欲不振
・ 結膜炎に伴う結膜充血、目の痛み、まぶしい、涙が出る
等が主な症状です。この他に一般的な風邪の症状が出ることもあります。ほとんどは自然に治りますが、一部重症化することもあります。
上記の症状が現れた場合は、医療機関を受診しましょう。

〇感染予防のポイント
・ 流水と石けんによる手洗い、うがいをしましょう。
・ 感染者との密接な接触は避けましょう(タオルなどは別に使いましょう)。
・ プールの前後には、シャワーを浴び、うがいをしましょう。
・ バランスの取れた食事と十分な睡眠で普段から抵抗力をつけておくことも大切です。
・ 症状が消えた後も、約1か月間は尿・便中にウイルスが排出されるため、おむつ交換の際に使い捨て手袋を使用するなど、注意が必要です。
 
〇治療について
特別な治療法はなく、対症療法です。高熱が続く、ぐったりしている、咳が激しい、頭痛がひどい時は、診察を受けましょう。
咽頭結膜熱と診断された場合、登校・登園は学校保健法により、熱やのどの痛みや結膜炎などの主要な症状がなくなってから2日間過ぎるまで出席停止となります。

検査・病原体及び流行状況等に関するお問い合わせ:地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所 健康危機管理課
電話番号 06-6972-1321(代表)